祝! 100年企業

 弊社のクライアント企業に有限会社尚友社製本所という会社があります。この会社は大正8年に上製本専門に個人創業されました。太平洋戦争で工場が焼失するなどの苦難を乗り越えながら、愚直に経営を続けてこられ、今年で創業100年を迎える長寿企業です。(尚友社製本所の皆様、おめでとうございます!)
 100年企業が我が国に何社あるか調べてみますと、東京商工リサーチの2017年の調査では3万3,069社あるそうです。産業別では、製造業は僅か8,571社しかありませんので、尚友社製本所はとても貴重な会社であることがわります。
 この、尚友社という名前の由来は、孟子の「読者尚友」という言葉にちなんでつけられました。
「読者尚友」とは、読書することによって、10年前、100年前の古(いにしえ)の賢人を、書物を通して友にできる喜びという意味です。その古の書物を、製本技術を通して、何年経っても、読書ができる本作りを目指すという深い意味合いが社名となっております。このような会社が100年の経営を続けてこられ、さらに、今後も永く経営されていくことをサポートさせていただく立場にあり、とても光栄に思います。
 このような歴史のある会社ですが、常にお客様の声に耳を傾け、アイデア商品など、オリジナル商品の開発をし続けております。ダーウィンの進化論のように、長寿企業は、先を見通しにくい時代でも、自ら変化し続け、生き抜いていく経営の秘訣がここにあります。

 ここで、尚友社製本所の最近の新商品であります「飾れるホルダー」をご紹介させていただきます。
 主力事業の1つに、卒業証書ホルダーがあります。この商品は、卒業証書や資格証明書などを保管するためのものです。特に、資格証明書の場合は、畳んで収納したり、開いてディスプレイしたりするニーズがあります。 この畳む機能と飾る機能を簡単にできるように背面にスライド式のスタンドを付けました。この機能の開発に行きつくまでに、試行錯誤を繰り返し大変苦労されたそうです。ある時、窓の外の工事現場で建設機械のアームが伸び縮みする動作にヒントを得て、この商品が開発されました。

 

 この機能はとてもシンプルですが、構造的に特許性があり、その後、実際に実用新案特許も取得されております。この簡単に畳んで簡単に飾れるという2面性を活かし、利用ニーズはどんどん広がっているそうです。卒業証書や資格証明書にとどまらず、飲食店のメニュー、ペットのメモリアルグッズ、ご朱印帳など、様々な用途での活用が進んでいます。  

 取締役 牧野 春彦