プログラミング的思考

 2020年度から、小学校における「プログラミング教育」の必修化が始まります。第4次産業革命の進行により、今後ますます働き手に求められるスキルや社会構造が大きく変革していきます。将来を担う子どもたちは、生き抜くために必要なスキルを身につけなければなりません。しかし、生活がどんどんデジタル化し、AIやIoTなど新しい技術が実用化されている今、小学生が社会に出るであろう10年後、15年後の未来を予測することは非常に困難です。そのような時代に求められる教育は何か?と考えたとき、「プログラミング的思考」と「コンピュータを受け身ではなく、積極的に活用する力」となったようです。
 それでは「プログラミング的思考」とはどういうものでしょうか。
小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議「議論の取りまとめ」において以下のように説明されています。

自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号をどのように組み合わせたらいいのか、記号の組み合わせをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、ということを論理的に考えていく力

文部科学省「小学校プログラミング教育の手引(第二版)」

 簡単に言うと「コンピュータやプログラミングの概念にもとづいた問題解決型の思考」です。具体的には「プログラミング的思考」によって身につくとされる能力には、次の5つがあります。
  •  1) 物事を抽象化して捉える力:Abstraction
  •  2) 物事を分解して理解する力:Decomposition
  •  3) やるべきことを順序立てて考える力:Algorithmic Thinking
  •  4) 最適な方法かどうか分析する力:Evaluation
  •  5) 方法をほかに置き換えて一般化する力:Generalization
 今では、ITとは全く関係なさそうな業界でも、ITテクノロジーが積極的に活用されており、今後ますます私たちの生活に欠かせないものとなります。子どもたちだけでなく、企業やその従業員にとっても、「コンピュータを受け身ではなく、積極的に活用する力」と「プログラミング的思考」は重要な能力となりそうです。
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落合 真人