DX:進めたいのに進めない理由
Vol.5 現状に危機感を持つ:デジタルディスラプターの存在
アメリカのニュース専門放送局であるCNBCが毎年選出している「CNBC Disruptor 50」の2022年版が先月発表されました。CNBCは2013年から、業界やサービスの「創造的破壊者」となる新興企業(未上場)を毎年選出しており、2022年に選ばれた50社の時価総額の総額は5,520億ドルを超えます。41社がユニコーン企業で、うち10社の企業価値は100億ドルを超えるといわれます。また、40社は、社会的または環境的な目的をビジネスモデルの中核に据えています。今年の「創造的破壊者」のうち10社は物流分野の企業で、40年来の高インフレを助長してきたグローバルサプライチェーンの崩壊に取り組んでいます。8社は医療分野で、肥大化した医療システムのコスト削減と、十分なサービスを受けていない人々への貢献に取り組んでいます。さらに数社が気候変動問題に取り組んでいます。
みなさんは、50社のうち何社をご存知でしょうか。毎年選出されている企業の変化からビジネスのトレンドが見えてくることもあり、海外で先行している事例は非常に参考になると思います。新たな創意工夫には最先端の情報が必要です。わたしたちは常にアンテナを高くし、企業の皆さまに情報を発信していきます。
落合 真人