アフター・コロナ

 現在起きている、新型コロナウイルスは、我々が今まで一度も経験したことがありません。これまでもコレラ、ペスト、スペイン風邪など、他にも感染症の流行を見てきました。しかし、それらの感染症は、主に特定の集団や地域において限定的に発生しました。しかし、新型コロナウイルスは違います。僅か数か月のうちに、コロナウイルスの脅威は世界中の全ての人たちに対して甚大な影響を及ぼしました。新型コロナウイルスは、これまでの習慣や社会常識を根本から見直すことを、私たちに迫っています。しかし、この困難な時期を乗り越えれば、私たちは新しい考え方や生き方を実現することができるかもしれません。
 例えば、「テレビ会議」。これまでもこの仕組みや設備はありましたが、日常的に利用されているというよりは、全体会議などセレモニー的に活用されている企業が多いように感じます。しかし、新型コロナウイルスによって、テレビ会議が常態化してきました。次に「テレワーク」。 感染ルートが不明な感染者が増えたことにより、テレワークの導入が一挙に進みました。弊社でも4月6日からテレワークを導入しています。スタッフ同士のコミュニケーション促進のためにSlackを活用し、朝礼はZoomでテレビ会議を行っています。また、それぞれのプロジェクトではTrelloでタスク管理を行っています。現在、カンボジア企業へのコンサルティングを行っていますが、現地スタッフともこれらのツールを活用することでスムーズにプロジェクトを遂行することができています。
 これまで、オンラインでできたことを敢えてオフラインで対応していました。しかし、今回の経験を踏まえて、この流れは一気に加速化していきます。なぜならば、その必要がなく、オンラインの方が、生産性が高いからです。したがって、感染が収束しても、新型コロナウイルス以前の時代には、もう戻ることができません。
 ここで、経営者が考えなければならいことは、時流をしっかりと把握し、新型コロナウイルス収束後、つまりアフター・コロナをしっかりと考えなければなりません。そして、アフター・コロナまでの貴重な時間をいかに有効に活用することができるかということも重要なポイントです。
 例えば、現状の商品やサービス、顧客との関係性を見直し、新たな商品やサービスを検討する。また、日頃は業務が多忙過ぎて実施することができなかった社員教育をこの時間を使って実施して、社員の底上げを行う。 など。

 ソニーの創業者、盛田昭夫は、不景気で売り上げが落ち込んだ冬の時期の過ごし方を、次のように指示しています。
「うちは絶対に一時解雇などしてはならない。利益が下がってもいいから、全員をキープしろ。その代り、不景気の間を利用して社員教育を行う。」

 経営者様のおかれている状況や課題は千差万別であることと思います。弊社も経営者の方々の不安や課題に対応すべく、新型コロナウイルス対応サービスを取りまとめました。是非、ご活用ください。