従業員が幸せになると生産性が30%アップ
先月に引き続き、“幸せ”をテーマに、従業員と企業のあり方をお伝えしたいと思います。
“幸せ”がもたらす影響
近年、従業員の“幸せ”がもたらすポジティブな影響が、様々な調査で明らかになってきており、顧客満足度(CS)や従業員満足度(ES)に加え、従業員幸福度(EH)が新たな概念として注目を集めています。
【生産性で30%、セールスで37%、クリエイティビティでは3倍も高くなる】
Lyubomirsky, Sonja; King, Laura; Diener, Ed The Benefits of Frequent Positive Affect: Does Happiness Lead to Success?
【病欠を使う日数が66%減る】
Start Smiling: It Pays To Be Happy At Work
【社員の定着率が90%にまで上がった企業もある】
Inside ‘BS’ Tech Jobs: What a Chief Happiness Officer Actually Does For a Living
【職場での事故が48%減る】
How Employee Engagement Drives Growth
先月もお伝えしましたが、“幸せ”と結果の因果関係については、「結果が良いから幸せになるのではなく、幸せになれば結果が良くなる」ということがわかっています。仕事のパフォーマンスが高く、多くの報酬を得て、他者からの称賛を得ているから“幸せ”を感じるのではなく、“幸せ”だから、パフォーマンスが上がるということです。
これからの企業のあり方
企業文化と従業員の心理の関係性は非常に強く、企業文化の改善はビジネスの改善といっても過言ではありません。その中でも社員の“幸せ”は特に重視すべきポイントとして見られています。しかし、“幸せである”という状態はその主観において主体的に見出す事であり、自らの「心のあり方」を意識的に選び取ることによって見出すことができるとされているため、企業が従業員全員に一意的に与えることは非常に困難です。
これからの企業は、科学的アプローチと経験則を駆使し、従業員の現状を正しく把握する。そして、問題を洗い出して従業員の「心のあり方」や「習慣」を正していくことで、より幸せな生活を提供することが、主な責務となっていくでしょう。
わたしたちは、これまでに培った科学的アプローチと経験則をもとに、従業員の“幸せ”を実現するためのお手伝いをおこなっています。
落合 真人