人工知能とどのように付き合うのか

 一時期もてはやされていたビッグデータのブームが落ち着きを見せつつある昨今、人工知能(AI)やディープラーニングに関するニュースを目にする機会が増えてきています。
image  藤井聡太四段で注目を集めている将棋界では、人間がコンピュータに勝てなくなってきました。将棋やチェスに比べて盤の広い囲碁でも、コンピュータがトッププロに勝つほど強くなっています。また、医療界においても、人工知能が新薬を開発したり、ガンを見つけたりしています。

 ここ数年で劇的に進歩している人工知能は、私たちの仕事にどのような影響を与えてくれるのでしょうか。
 2014年頃、英オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授が書いた論文で、人工知能やロボットなどの機械に取って代わられる「消える職業」「なくなる仕事」が話題になりましたが、これからは、仕事がなくなる恐れよりも、人工知能を活用することが、企業にとっても、また個人にとっても正しい姿勢になります。  そのためには、今現在、人工知能(AI)に何ができて何ができないのかを、正しく理解する必要があります。今の人工知能を簡単に説明すると、シンプルで正解がわかりやすい特定の目的(例えば、クイズに答える、将棋で勝つ、病気を発見する等)で力を発揮するプログラムです。人工知能は膨大なデータを圧倒的な計算パワーで速く正しく処理することで問題を解決しています。シンプルで正しい問いかけに、シンプルで正しいと思われる答えを返してくれるのが今の人工知能です。課題が明確でないと、人工知能を有効に活用することはできません。

 私たちは、データサイエンスや人工知能(AI)を活用し、いかにして企業の「意思決定」をサポートできるかを考え続けています。
 「営業、販売、企画、人事、とにかくなんとかしたいけれど何をどうすればよいかわからない」
 私たちが、課題を明らかにして細分化し、データやAIが活用できるシンプルな問いかけを見つけ出すことをお手伝いいたします。



落合 真人