人間力と営業力

 11月16日に弊社の定例のビジネスセミナーが開催されました。今回は、「営業科学にもとづく確実に結果を出すためのセミナー」です。参加できない方も多いと思いますので、セミナーの内容を少しだけかいつまんでご説明させていただきます。
 講師の大池慶近先生は、21歳で建築内装業を起業されますが、6年後に倒産され、同時に多額の借金を抱えることになります。借金返済の為に、成果報酬制のイタリアブランドに入社され、僅か1年4ヶ月で銀座本店のトップセールスとなります。銀座本店のトップセールスとは、このブランドショップの国内NO.1の販売実績をたたき上げたということです。これらの実績をもとに、若手社員にも大池先生の販売メソッドを学ばせるべく、部下を多数抱えるマネージャーとなっていきます。大池先生は自分の販売メソッドを部下たちに一生懸命教え込んでいきます。一方、なかなか部下たちの成果が上がってきません。その後、しばらくの間、悶々とする日々を過ごしていきます。既に借金も完済していましたので、イタリアブランドを退職し、再度ビジネススクールに入りなおして、経営学や心理学を学んでいかれます。その後、確実に成果を出している営業パーソンには、ある一定の行動特性があることを発見します。できる営業パーソンは販売メソッドの前に、ふるまいの仕方(所作)や人間力が豊かであることに気づきます。営業パーソンを育成するためには、この、“ふるまいの仕方や人間力”を磨いた上で、テクニカルな販売メソッドを追加していかなければなりません。それら一連の気づきをお纏めになられ、大池メソッドとして、経営者、営業社員、大学生など、延べ2,000名以上の方々の教育実績があります。
 今後、営業系の会社様を対象に、大池先生と弊社がコラボレーションし、大池メソッドを活用した「営業研修」をスタートさせてまいります。 弊社はデータサイエンスに基づき営業社員のパーソナル診断を実施。それを元に、大池メソッドにより、感情コントロール、人間力の育成、販売能力の育成と、段階的に底上げをしていきます。また、営業マネージャーの方々へのサポートも同時に行ってまいりますので、上司と部下が同時に成長していくことが可能となります。さらに、研修終了後には、再度パーソナル診断を実施しますので、感覚値ではなく、数値ではっきりと成長の尺度を確認することができます。

 取締役 牧野 春彦