人工知能に仕事を奪われる?

 新年あけましておめでとうございます 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます

 昨年は、「AI」というワードで盛り上がり、「ビッグデータ」など、一時代を築いたワードは、見る機会が少なくなった印象です。「AI」に加え「RPA:Robotic Process Automation」など、機械による自動化の流れは、2019年も変わらないでしょう。

 第3次人工知能ブームが始まり、ディープラーニング技術が盛り上がりを見せる2013年、英オックスフォード大学の研究者らによって「THE FUTURE OF EMPLOYMENT:HOW SUSCEPTIBLE ARE JOBS TO COMPUTERISATION?(2013)」という論文が発表されました。そこに書かれた「10~20年以内に労働人口の47%が機械に代替されるリスクがある」というメッセージは、多くのメディアでも取り上げられましたので、覚えている方も多いと思います。このままでは、たった20年で労働者の半数が仕事を奪われてしまう、ということですから、騒然となったのも仕方ありません。

 それから5年、実際はどうでしょうか。実は、件の論文はほぼ否定されており、ヨーロッパ経済研究センターの研究員たちの論文「The Risk of Automation for Jobs in OECD Countries(2016)」では、自動化の可能性が70%を超える職業は、OECD21カ国平均でおよそ9%と見積もられています。さらにいえば、過去の産業革命と同様、なくなる職業もあれば、新たに増える職業もあることが抜け落ちており、「人工知能に仕事を奪われる」という煽り文句が少々大げさであることが広まりつつあります。

 しかし、人間の作業が機械に代替される流れは止まりません。作業の一部を機械がおこない、その操作や運用を人間がおこなう、共存の時期がしばらく続くでしょう。最終的な成果を生み出す作業は、まだまだ人間の役割です。とはいえ、これまでと同じ能力で同じ成果を生み出すことは難しくなってくるでしょう。これからは、全く新しい知識、たとえば自動化されたタスクをうまく活用し成果に結びつけられる知識やスキルなどが必要となります。30年前、PCが使えなくても全く問題ありませんでしたが、今は、多くの職種でPCを使いこなす必要があります。それと同様に、これからは、さらにAIを使いこなせることが必須となってもおかしくありません。


 現状維持では仕事が奪われる確率は高くなります。いわゆる「一人前」となるための基準も大きく変化し、新しい知識を獲得することを習慣として、常に自身の成長を考えていなければならない時代になってきています。

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落合 真人