電子を走らせろ!
明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願い申し上げます。
先日読んだ一冊の本を紹介します。「Why Digital Matter?」(プレジデント社)の冒頭に以下の文章が登場します。
『20世紀最高のサッカー選手の一人とされるオランダ人、ヨハン・クライフ。監督としても数々の栄冠を手にした彼は、多くの名言を残しているが、その中のひとつにこれがある。』
「選手ではなく、ボールを走らせろ。ボールは疲れない。」
この名言をなぞって表現すれば、このデジタル時代に企業をリードするあなたが考えるべきことは、
「ヒトではなく、電子を走らせろ。電子は疲れない。」
また、日本的経営の失敗、失われた25年について本書は、次のように解説しています。
「日本企業の強みは『ヒトの力』『現場力の強さ』にある」。 人口ボーナスのもと、大量に供給され続けた日本人労働者の「優秀さ・勤勉さ」「長時間労働も厭わない労働観」「在職期間の長さによるノウハウの蓄積」を前提に、QC活動やカイゼンを奨励して現場に考えさせ、現場力を最大限に発揮させる。これこそが「日本的経営」の正解であり、日本を世界第二位の経済大国に押し上げた原動力、いわば世界最強の「勝利の方程式」であった。・・・ ところが、90年代後半に、ITやインターネットなど「デジタル」の能力の飛躍的な伸びとともに、ヒトの代わりに電子、つまりソフトウェアに仕事をさせる、ということが可能になった。」
こうして、「日本的経営」に慢心した日本の企業は、デジタルの活用に大きな遅れをとってしまった。その結果、2000年に世界2位だった日本の国民一人あたりGDPは、2017年に世界25位まで大きく後退してしまいました。
令和元年12月12日に与党より発表されました『令和2年度予算編成大綱』にも、生産性の改善と成長について、次のように強く求めています。
「わが国経済がさらなる成長を遂げ、名目GDP600兆円経済を実現するためには、成長戦略、生産性革命や人づくり革命など、あらゆる施策を総動員し、わが国の成長力を今まで以上に高めていかなければならない。世界がイノベーション競争にしのぎを削る中で、殊にAI、量子、5Gなど、Society5.0を世界に先駆けて実現するための取り組みは、文字通り時間との戦いでもある。破壊的イノベーションの創出は、わが国の技術的な優位性を確保するばかりではなく、それらを社会実装することによって、生産性を高めて人材不足を克服し、人々の日々の暮らしの利便性、安全性を高めることにもつながる。」
人口減少社会で生産性を上げるために必須のツールがIT化であり、国の施策も「IT導入補助金」や「ものづくり補助金」などの各種補助金の活用や、「ITコーディネータ」などの専門家派遣により、企業のIT化を積極的に支援しています。
われわれのグループは、これらのIT化導入をサポートするために、インドネシアにIT CENTERを開設し、オフショア開発を行っております。企業ニーズのヒヤリングは、名古屋本社に常駐するメンバーがブリッジSEとして活動します。その、企業ニーズをインドネシアのIT CENTERで開発することで、リーズナブル且つスピーディーに対応することが可能です。
2020年は、ヨハン・クライフが言った、「ヒトではなく、電子を走らせろ。電子は疲れない。」 にならい、生産性を大幅に向上させる取り組みに着手してみませんか。
インドネシアIT CENTERの仕組みにつきましては、こちらをご覧ください。
先ずは、ご相談ください。ブリッジSEが御社のニーズをヒヤリングさせていただきます。
取締役 牧野 春彦