ビジネスモデルと最先端技術の掛け算

 人工知能(AI)の急速な進化が社会を変えていく。2045年にはAIが人間の能力を超え、「シンギュラリティ(技術的特異点)」が起きるといわれています。この現象は確実にやってくることですし、日々着実に近づいております。AIは10年以内に、水や電気のように生活必需品になるとも言われております。

 日々、新聞紙上ではAI、ビッグデータ、IoT、VRなどのキーワードを見ない日はありません。これらのキーワードと自社のビジネスモデルを掛け合わせたところに、新たなビジネスチャンスや生産性の改善につながる可能性が十分にあります。皆様の事業モデルにおいても、上記のキーワードとの掛け算をしてみてはいかがでしょうか。新たなビジネスの鉱脈が見つかるかもしれません。イノベーションは無から有を生み出す場合と、既存の技術を重ね合わせることで生まれる場合があります。Apple社のiPhoneは後者のイノベーションの産物です。

image 話はかわりますが、マーケティングアプローチの1つにRFM分析があります。RFM分析とは、Recency (直近いつ)、Frequency (頻度)、Monetary (購入金額)の3つの指標で顧客を並べ替え、顧客をグループ化した上で、それぞれのグループの性質を知り、マーケティング施策を講じる手法です。図の3Dグラフのように、RFMのポイントの高い順にグループ分けを行い、そのグループ分けした顧客に対し、効率的なマーケティングを行う手法です。これは、過去の顧客の行動パターンをもとに将来も同じ行動をするであろうという仮説で行うアプローチ方法です。しかし、企業が本当に知りたいことは、未来の顧客の予測できない行動パターンを予測することではないでしょうか。

image 弊社は、ある企業とマーケティングをテーマとし、データサイエンスを活用したモデルに取り組みます。 “顧客の未来の行動パターンを探る”という目標を掲げ、その可能性として、AIを活用することにしました。マーケティングにおけるAIの可能性を追求しながら、これまでにないモデルにチャレンジしていきます。 “マーケティング×AI”という風に掛け合わせることで、これまでにないモデルを創造していきます。

取締役 牧野 春彦