ラグビーのスクラムとアジャイル開発

 日本中を感動の渦に包んだラグビーワールドカップ2019日本大会。私は、今大会は3つの功績があったと考えます。 1つ目は、なんといっても、我が日本代表が初のベスト8入りを果たしたことです。2つ目は、前大会予選敗退のイングランドが名将エディー・ジョーンズHCのもと、優勝候補筆頭のオールブラックスを破り決勝に進出したことです。そして、最後は、南アフリカが優勝を果たしたことです。南アフリカは3度目の優勝であり常勝チームですが、重要なことは、初の黒人キャプテンのシヤ・コリシが率いたチームであるということです。故ネルソン・マンデラ氏が1995年に、人種差別問題を抱えていた南アフリカで、自国開催を行いました。そこで、見事初優勝を果たすのですが、今回の優勝は1995年の優勝に匹敵するほど、歴史的に衝撃的であり感動的であったとのことです。
 今大会の決勝は32-12の大差で南アフリカが優勝しましたが、その差はディフェンスの差であり、スクラムの力の差であるというコメントを見ました。
 このスクラムという言葉は、IT用語でもあり、ウィキペディア(Wikipedia)の説明では、“ソフトウェア開発における反復的で漸進的なアジャイルソフトウェア開発手法の1つである。・・・(途中略)・・・共通のゴールに到達するため、開発チームが一体となって働くこと・・・(途中略)・・・問題を十分に理解することも、定義することもできないので、現れた要求へ素早く対応するためのチームの能力を最大化することに集中する、というアプローチである。 ” と記述されています。 まさに、ラグビーのスクラムが語源であることが理解できます。そして、そのスクラムという1つの手法も包括してアジャイル開発についてお話をします。
 我が国は、自動車産業をはじめ、モノづくりに強みがあり、ウォーターフォール型の開発を得意としてきました。この開発手法は、初期段階で決定した全体の機能設計・計画に従って開発・実装していく手法です。 しかし、急激な時代変化と、それを実現する手段としてITの重要性や役割の比重がますます高まってきており、今まで以上に市場のニーズに即したサービスを短期間で開発し、瞬時にリリースすることが求められるようになりました。そのための開発手法として、国内外の成長企業においては、積極的にアジャイル開発を採用しています。
   アジャイルとは、「すばやい」「俊敏な」という意味で、その開発スタイルの魅力は、納期を短縮できることと、仕様の変更や機能追加がしやすい点にあります。そのため、トレンドへの迅速な対応が求められるWebサービスやスマートフォンアプリの開発には適しています。
 上述した通り、企業経営においては、変化の激しい流れをチャンスメークするために、IT化の実装は必須です。その実装化を、仮説を立てながら小さくはじめ、検証しながら回していくためには、アジャイル的発想が必要となってきます。
 弊社は、アジャイル開発を推進するためのサポートや、実際の開発支援を行っております。詳細は『PRESIDENT ONEのIT-Solution』をご覧ください。

取締役 牧野 春彦