攻めのIT、守りのIT
日本経済を浮上させるためには、中小企業の生産性向上が必要です。とくに競争力を強化するために不可欠とされるIT活用は、PCの普及率が9割を超えた15年以上前からその必要性が叫ばれていました。しかし、企業におけるPCやインターネットの普及率は一定の到達点を迎えましたが、十分に活用されているかと問われれば疑問です。WordやExcelなどのオフィスソフトとメールが主な利用目的で、PC以前の紙や電話が形を変えただけにとどまっているのではないでしょうか。
もちろん、「ITは大事だ」「これからはITの時代だ」とおっしゃる経営者の方はたくさんいらっしゃいます。しかし、実際に行動に移せている経営者はほんのわずかではないでしょうか。その理由の一つは、IT活用による効果を想像できないため、多額の費用を投資することに躊躇してしまうからです。ではなぜ想像できないのかと言えば、単純にITのことを知らないから、またはITに詳しい人が近くにいないからです。
どのような業種であっても、ITに関わらずにビジネスを継続していくことが大変困難な時代になっています。経営者には、ITの価値を理解するために、ITに対する意識変化が求められます。システムベンダーにすべて丸投げでシステム開発やパッケージ導入をするのではなく、自社内でしっかりと目的と手段を見極めて、まずは費用を抑えて小さなことから確実に一歩ずつIT化を実現することが大切です。省力化や自動化でコストの削減(「守りのIT活用」)をおこないながら、新しい価値の創造や顧客の創出(「攻めのIT化」)で競争力を高めることを目指す。そのように中長期的にIT戦略を考えることが必要です。また、変化の激しい社会情勢に即座に対応できるようにするためにも、自社内でIT人材を育成することや、IT人材を確保すること、継続的にIT戦略を実施できる体制を整えることが重要です。
しかし、中小企業では、本業ではないIT人材に費用や時間をかけることが困難かもしれません。そこで私たちは、お客様専属のラボ型オフショア開発や海外IT人材紹介など、企業のみなさまの、持続的、継続的なIT戦略のサポートをおこなうことにいたしました。
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落合 真人