「Internet Explorer」が正式にサポート終了
2022年6月16日、WindowsのWebブラウザとして長く利用されていた「Internet Explorer」のサポートが終了しました。これまで、Windows OSのサポートが終了されたときなどは、そのまま利用することもできましたが、今回のサポート終了では、「Internet Explorer」を利用することができなくなります。
1995年に「Internet Explorer 1」が公開されてから27年、一般的には1997年に公開された「Internet Explorer 4」がインターネットへの入り口として利用され始め、PC利用者数やインターネット利用者数の増加と同じように、その利用者数とシェアを伸ばしました。2001年-2002年頃には、90%以上のシェア率があり、Webサイトの構築では「Internet Explorer」で正しく動作させることが必須条件でした。
しかし当初から「Internet Explorer」はWeb標準との非互換性やセキュリティ問題など、Web Developerに取っては厄介な問題を抱えていました。最後の「Internet Explorer」となった「Internet Explorer 11」が2013年に公開されましたが、2015年には「Internet Explorer」の後継として「Microsoft Edge」が公開され、正式に「Internet Explorer」の廃止が発表されました。
廃止発表後も引き続きサポートがおこなわれていたため、いまだ国内の企業や官公庁などでは「Internet Explorer 11」を前提としたWebシステムも多数残っています。東京都調布市のデジタル行政推進課の職員がTBSの取材に対して「最初の感想として何で今、急にというのが正直なところではあった。期間の調整や費用面の調整に苦慮しているところ」などとコメントしたことが、ネット上で笑い話として報じられていました。「全然急じゃない」「7年も移行期間があったのに何もしていないの」。
「Internet Explorer」のサポート終了は影響が非常に大きかったため7年の猶予がありましたが、ITサービスでは、本当に突然のサービス終了、変更が発生します。ITサービスに対する依存度合いが高まっている現代においては、IT関連はよくわからないし自分には関係ないとは考えず、情報収集を怠らない姿勢が重要であると考えています。
落合 真人